新卒者の就職
毎年、新卒者が就職活動を行っています。
アメリカでリーマンショックが起きてから、経済情勢は悪化しています。
就職活動を行う新卒者は、氷河期と言われるほど苦しい状況に直面しています。
企業は普通、定年退職などでいなくなる人材の補充のため、若い力を求めて新卒者を採用します。
ですが、最近は新しく正社員を雇う会社自体が減少傾向にあります。
景気の悪化以外にも、要因はあります。
製造を海外に委託し、工場を国外に移し、派遣の雇用を拡大していることも理由の1つです。
企業は人件費削減による費用の削減を行っていることも少なくありません。
大企業ほど、製造の現場を海外にして人件費の少ない海外の人を雇おうとしているというところも少なくありません。
新卒者の就職がこれからも難しいと断じる学者がいる背景には、景気の好不況だけではおさまらない様々な理由が関わっているからといえるでしょう。
人によっては、3桁にものぼる企業の採用試験を受け、1社も通らなかったという人もいるほどです。
就職浪人として、大学に留年したり、フリーターや派遣社員としてとりあえず社会に出る人もいるのです。
就職先を見つけるのが大変なのは新卒者だけではありません。
転職や中途採用を目指す人にとっても状況は苦しいため、政府による対応が必要になってきています。